2010年9月28日火曜日

終了後8日目:事前消化について

昨日は外食から帰宅後、私もDr. Hiroも猛烈な眠気を感じ、しかも二人とも悪夢にうなされました(笑)。Dead Food恐るべし。今日は朝ジュース、昼サラダ、夕方ジョギングして、夜ももう一回サラダ、そして納豆ご飯でした。

さて今日は、「事前消化」について簡単に説明します。

昔、捕まえた鯨のひとつ目の胃袋から32頭の死んだアザラシが出てきて、話題を呼んだことがあったそうです。というのも、鯨は胃袋を3つ持ちますが、ひとつ目の胃袋からふたつ目の胃袋への通路はアザラシが通れるほど広くは無く、しかもひとつ目の胃では消化酵素を全く分泌してないのです。じゃあどうやってアザラシはふたつ目の胃へと移動できるのか?学者たちは首をかしげたとのこと。

答えは、生ものに含まれる酵素にあります。酵素は全ての動植物の中に含まれていて、動植物の生存中は働きませんが、死ぬと働きだしてその動植物自身を分解します。アザラシも自身の酵素によって分解されて鯨の2番目の胃へ入っていったのです。

牛や羊を含む多くの動物も複数の胃袋を持っています。ひとつ目の胃袋では、胃液も消化酵素も分泌されません。しかし、草などの食べ物に含まれる酵素が噛むことで解き放たれ、その酵素によっての消化がひとつ目の胃で始まります。これを「事前消化」(英語でPredigestion)とよびます。事前消化は、体の消化器官にかかる負担を軽減するという大切な役割を果たします。

さて、人間には胃袋はひとつしかありませんが、実はこの「事前消化」は人間の胃袋の中でも行なわれます。私たちが食べ物を口に入れてから30~45分間は、胃液も酵素も全く出てきません。その時間は、事前消化のためにあるのです。

事前消化の時点で、炭水化物の6割、たんぱく質の3割、脂質の1割は分解することが可能だそうです。事前消化がしっかりと行なわれれば、体は足りない分の消化酵素だけを作ればよいわけです。しかし、酵素が失われた食べ物を食べた場合には、その食べ物の消化に必要な酵素は全部体内で作らねばならなくなります。それを補うのが、サプリでとる消化酵素、というわけです。

消化臓器への負担が軽くなれば、体はそのエネルギーを体の修復やメンテナンスに使うことができます。生の食べ物が若さや健康を保つ鍵となる理由は、ここにあるんですね。だから、生のものをたくさん食べ、よく噛み、調理されたものを食べるときは消化酵素をとることをお勧めするんです。

明日は、消化酵素サプリについてもう少し説明したいと思います。


Whaling / Walvisvaart / Nationaal Archief


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7 件のコメント:

  1. 先ほど夕食を終え、21日間のデトックス終了!
    Dr. Hiro/Michikoさん、デトックス仲間の皆さんに支えられ、無事終了できましたこと。このブログがあったので、予想以上に楽しいプロセスでした。

    コーヒーや甘いものは好きなのですが、デトックス期間中ほとんどほしいと思ったことはありませんでした。不思議ですね。一番自分で変化が分かったのでは肌ですが、胃腸の調子も良かったです。この後、さらに効果を感じるポイントが出てくるのではないかと期待してます。体重は何とか1kg減で持ちこたえました。
    明日から仕事ランチが2日続くので、ペース配分に気をつけ、とりあえず甘いものとカフェインはしばらく先延ばしにしようと思います。
    デトックス前から日課にしていた朝食の野菜/果物ジュースとSP Completeは今後も続けます。(Dr. Hiro, Michikoさん、ジュース保存用のmason jarsのボトルとプラスチックのふたは、White PlainsのWall Martにありましたよ)
    ランチのサラダは週2、3回は会社に持っていこうと思います。

    祝賀ローフードパーティーは私もぜひ参加したいです。

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  2. Arakiさん、Buddyさん、コース終了おめでとう。
    祝賀ローフードパーティ、私もこの指とまれです。

    スーパーのパンコーナーでIngredientsをチェックするとよくEnzymeが入っているのですが、何のためなのかなって思ってた。パンそのものにはEnzymeがないから加えておいて、パンを食べた人の消化を助けようって訳?
    と云うことはいい添加分と云うことになるのかな。 

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  3. その後、調べてみるパンに酵素を加えて焼いても酵素が死なないいという熱に強い酵素なるものがあるって書いてありました。
    酵母パンならぬ酵素パンというのもあるらしいです。

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  4. Tomotomoさん
    パンを作るときに足される酵素は小麦粉に含まれるでんぷんを分解する事によって糖分に変えイーストの餌になります。パンが膨らむためにはイーストが活発に活動する必要があるからです。また、タンパク質分解酵素もパン作りに使われることかかります。グルテン(たんぱく質を多く含む)を分解しパンの固さや、質をコントロールするそうです。これらの酵素は焼く過程で活性を失うため、消化に役立つということは無いと思います。しかし、熱に強い酵素が存在するのであれば、それは、消化に貢献できると思いますし、炭水化物を糖に分解することを促し、パンに甘みが出るのではないでしょうか。 

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  5. 本日仕事の会食で、メニューはお寿司でしたが、ほとんど刺身にして寿司の量は抑えめにしました。それでも食後しばらくして猛烈な眠気に襲われました。久々の白米で急激に血糖値が上がったためのかもしれません。だとするとあまり良くないですね。

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  6. Arakiさん
    体の中がきれいになってくると、体の変化に気付くようになりますね。精白されたものや添加物の多いものを食べると、それらを処理するために各臓器の仕事が増え、余分なエネルギーが消耗されます。普段からそのようなものを食べている場合は、体が酷使されていることさえ気付けなくなってしまいます。私の場合ジャンクフードを食べた次の日の朝は、確実に体がだるくなります。この感覚は不快ですが、同時に恵であると思っています。

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  7. なるほど。普段からジャンクを食べていると日常的にその処理にエネルギーを使うので気がつかなくなるということですね。そうすると本来体のメインテに使うリソースをジャンクの処理に回してしまうので、生活習慣病などになってしまうということですね。納得。
    とすると、この感覚は大事にしなければいけないですね。

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